【2025年版】カーリースの車検は本当に無料？追加料金の罠と「プロに任せる」本当の価値

はじめに：「車検コミコミ」その言葉、本当の意味を理解せず契約していませんか？

「カーリースは、車検の費用もコミコミだから安心！」

多くのカーリース情報サイトや広告で、枕詞のように繰り返されるこの言葉。あなたも、この「車検コミコミ」という響きに、大きな安心感と魅力を感じているのではないでしょうか。

しかし、その言葉の裏側にある、**本当の意味と、そこに潜む「落とし穴」**まで、正確に理解している人は、驚くほど少ないのが現実です。

「”車検基本料”って、どこまでのこと？」「結局、追加で請求される費用はないの？」「どのリース会社でも、車検の品質は同じなの？」

もし、あなたがこれらの問いに即答できないなら、そのカーリース選びは、極めて危険な賭けと言えるでしょう。「車検コミコミ」という言葉を過信した結果、「話が違うじゃないか！」と後悔するケースは、実際に後を絶ちません。

この記事の目的は、単に「車検が含まれる」という事実を伝えることではありません。カーリース業界の動向を長年分析してきた私が、この**「車検」という、カーライフにおける最大の関門**の全てを、徹底的に解剖することです。

なぜ、車検費用を「定額化」できるのか、その驚くべき仕組みとは。購入した場合の車検で起こりうる**「追加整備費用の悪夢」とのリアルな比較。そして、最も重要な「あなたの愛車の健康を、本当に安心して任せられるリース会社の選び方」**とは。

この記事を読み終える頃には、あなたは「車検コミコミ」という言葉の幻想から解放され、数年後の未来まで見据えた、最も賢明なカーリース選びができるようになっているはずです。

なぜ「車検コミコミ」は、カーリース最大の”発明”なのか？

まず、なぜ「車検費用が月額料金に含まれる」という仕組みが、これほどまでに画期的なのか、その本質を理解しましょう。それは、日本のカーオーナーが長年抱えてきた、**2つの大きな「痛み」**を根本から解決したからです。

痛み1：【予測不能な出費】車検費用の恐怖

車を所有したことがある人なら、誰もが経験するであろう、あの恐怖。それは、2年に一度（新車は3年後）やってくる、車検の見積書です。

法定費用（自賠責保険料、重量税、印紙代）： これは国に納める費用なので、どこで受けてもほぼ同じです。
車検基本料: テスターや書類作成など、車検を通すための基本料金。
追加整備費用: これこそが、最大の恐怖の源です。「このままでは車検に通りません」と言われ、ブレーキパッドの交換、ドライブシャフトブーツの交換、各種オイル漏れの修理など、次から次へと追加の整備項目が提示されます。

その結果、当初は「7万円くらいかな」と思っていた車検費用が、気づけば15万円、20万円と膨れ上がる。この予測不能な大きな出費は、家計や事業のキャッシュフローを直撃する、まさに**「時限爆弾」**のような存在でした。

カーリースは、この時限爆弾を、**月々数千円の支払いで完全に「解体」**してくれるのです。

痛み2：【時間と手間の浪費】業者選びと交渉のストレス

「どこで車検を受けるのが、一番安くて安心なんだろう？」車検の時期が近づくと、多くの人がこの問題に頭を悩ませます。

ディーラーは安心だけど高い。ガソリンスタンドは安いけど品質が不安。近所の整備工場は、評判がよく分からない…。複数の業者から見積もりを取り、その内容を比較し、価格交渉をする。この一連のプロセスは、あなたの貴重な「時間」と「精神力」を、大きく消耗させます。

メンテナンスリースは、この全ての煩雑なプロセスから、あなたを完全に解放します。あなたは、リース会社が提携する、信頼できる工場に車を持っていくだけ。業者選びや交渉といった、面倒なことは何も考える必要がないのです。

【最重要知識】あなたのリースはどっち？「メンテナンスリース」と「ファイナンスリース」

ここで、カーリースの契約における、最も重要な違いを理解する必要があります。あなたの契約がどちらのタイプかによって、「車検」の扱いは天と地ほど変わります。

1. メンテナンスリース：手間もコストも全てお任せ【主流】

この記事で解説している「車検コミコミ」のメリットは、基本的にこちらの**「メンテナンスリース」**を指します。

特徴: 月額料金に、税金や自賠責保険料に加え、契約期間中の車検費用や、オイル交換といった定期メンテナンスの費用が含まれています。
メリット: 車の維持管理に関する、ほとんど全ての費用と手間を、リース会社にアウトソーシングできます。
現在の主流: 個人向けカーリースのほとんどは、このメンテナンスリースです。

2. ファイナンスリース：コストは安いが、全て自己責任

特徴: 月額料金に含まれるのは、車両代金と税金、自賠責保険料のみ。車検やメンテナンスの費用は、全てあなたの自己負担となります。
メリット: メンテナンス費用が含まれない分、月々のリース料金は安くなります。
注意点: 車検の時期が来れば、あなたは自分で業者を探し、高額な車検費用を**一括で支払わなければなりません。**これでは、カーリースのメリットが半減してしまいます。

法人向けの特殊な契約を除き、個人がカーリースを利用する場合は、必ず**「メンテナンスリース」**を選ぶようにしましょう。

「車検コミコミ」の落とし穴：月額料金に含まれる”本当の範囲”

「メンテナンスリースなら、もう安心だ」そう考えるのは、まだ早いです。「車検コミコミ」という言葉がカバーする範囲は、リース会社やプランによって、驚くほど異なるのです。

必ずチェックすべき「含まれるもの」「含まれないもの」

費用項目	含まれるのが一般的	プランによっては含まれない（要注意！）
法定費用	◎ 自賠責保険料、重量税、印紙代	–
車検基本料	◎ 24ヶ月点検費用、検査代行手数料など	–
基本的な整備	◯ エンジンオイル交換など	–
消耗品の交換	△ ブレーキパッド、タイヤ、バッテリーなど	◎ ほとんどの格安プランでは対象外
追加整備	× 故障箇所の修理など	◎ ほぼ全てのプランで対象外

【最大の落とし穴】 最も注意すべきなのが、**「消耗品の交換」と「追加整備」**です。

多くの格安リースプランでは、車検時に「ブレーキパッドがすり減っている」「タイヤの溝がない」といった、保安基準に適合しない消耗品が見つかった場合、その交換費用は、あなたの追加負担となります。

また、オイル漏れや部品の故障といった「修理」が必要な場合も、保証の範囲外であれば、当然ながら自己負担です。「車検コミコミだと思っていたのに、結局10万円近い追加費用を請求された」という悲劇は、この「含まれる範囲」の認識不足から生まれるのです。

あなたの「安心」を預けられる、リース会社の選び方【車検品質編】

では、どうすれば、こうした「車検の罠」を回避し、本当に安心して任せられるリース会社を選べるのでしょうか。その判断基準は3つです。

基準1：メンテナンスプランの「透明性」と「選択肢」

まず、メンテナンスプランの内容が、ウェブサイトなどで明確に、そして具体的に記載されているかを確認しましょう。「車検コミコミ」という言葉だけでなく、「どの部品の交換までが含まれるのか」という詳細なリストを公開している会社は、信頼性が高いと言えます。

さらに、**「コスモMyカーリース」**のように、メンテナンスの範囲が異なる複数のパック（ゴールド、シルバーなど）を用意し、利用者が自分の知識や予算に合わせて自由に選べるサービスは、極めて誠実で、利用者本位であると言えるでしょう。

基準2：提携工場の「品質」と「ネットワーク」

リース車両の車検は、リース会社が指定する提携工場で行われます。この提携工場の「質」と「数」が、あなたのカーライフの安心感を大きく左右します。

品質の担保: **「コバックのカーリース」のように、運営母体自体が「車検のプロフェッショナル」であり、全国の店舗で均一な高品質サービスを保証している場合は、これ以上ない安心感があります。「オリックスカーリース」**のような大手も、提携工場に厳しい基準を設けているため、信頼性は高いです。
ネットワークの広さ: **「ENEOS新車のサブスク」**が誇る、全国約12,000カ所のサービスステーション網は、圧倒的です。旅先でのトラブルや、引っ越しにも柔軟に対応できるという利便性は、大きなメリットです。